Untitled(untitled)

切れ端、描かれたもの、オブジェクト

親しい人のためには時間や労力や知識や感情を使いたいと思います。本を読んでいる時、それが何かの目的でなかったとしても誰かのことが思い浮かぶ、ということがあります。本を読んでいると、頭の中が徐々に混乱してきます。そして、自分の目論見が外され続けている時は苦しいです。特に何のせいにするということもしたくありません。悪いということも良いということもなく、ただそうあるという現実を受け止めたり変えたりという判断があるだけの生活です。ホモソーシャルな空間に巻き込まれていくことにはたぶん幼稚園くらいの頃から怖さがありました。自分の空間は自分で作るというのが僕の当時の主義でした。何も明確になっていないことは不安ですが、何かが明確にあることは怖いです。幼稚園ではマフラーを編んだり、アゲハ蝶の幼虫を個人的に飼って観察したり、アメリカ大陸の地図を作ったり、絵本の書写しをしたりしていました。それらの作業は全て、「仕事」と呼ばれていました。それは労働という意味も、作品という意味もあったでしょう。広い意味で、幼稚園でやっていたそれはworkでした。

身辺整理をしたいです。自分の空間がいつになってもうまく作れません。もうそれを諦めてしまっている節もあります。皆が勝手にやるのを眺めているのが好きです。勝手にやって、時々僕の持ち物とあなたを交換させてください。そういうことをちまちまやっていきたいです。仮面ライダーが好きではありませんでした。宗教の授業は真面目に聞いていました。「〜らしい」という受け止め方を常にしていました。太い蝋燭は男根に似ていました。クリスマスです。